GIGAスクールという言葉が広まってから1人1台タブレット端末も導入されましたが、そもそもの目的って何なんでしょうか?
一気に設備が整えられ教室風景が戦後初めて具体的に変化したね!
今回はGIGAスクール構想の目的や実際の現場の様子を紹介するよ٩( ‘ω’ )و
GIGAスクール構想という言葉は知っていてもその背景や目的、実際の学校現場の様子などわからない人も多いのではないでしょうか?
背景や目的を知ることで1つの手段としてより具体的にタブレット端末も活用していくことができます。
- GIGAスクール構想について知りたい人
- タブレット導入の背景を知りたい人
このサイトは現役離島中学校教員まめみ(https://twitter.com/syouenezinnsei)が離島教育のノウハウや先生たちのお悩みに答えていきます。
GIGAスクール構想推進の背景・目的
GIGAスクール構想の学校現場の実際
今後の見通し
GIGAスクール構想推進の背景・目的
GIGAスクール構想とは、2019年12月に文部科学省が発表した教育改革案のことです。
GIGAという言葉を聞いて「ギガバイト」を想像した人も多いのでは?
私もその1人でした(^_^;)
GIGAとは「Global and Innovation Gateway for All」の略で、「すべての児童・生徒にグローバルで革新的な扉を」という意味が込められています。
GIGAスクール構想の目的はこちらです٩( ‘ω’ )و
Society 5.0時代を生きる子どもたち一人ひとりに対して個別最適化された創造性を育む教育の実施や、情報通信や技術面を含めたICT環境の実現をする。
具体的には、児童生徒1人1台の学習用端末やクラウド活用を踏まえたネットワーク環境の整備を行い、個別に最適化された教育の実現を目指します。
Society 5.0時代を生きる子ども達にとって、教育におけるICTを基盤とした先端技術の活用は必須とされます。
Society 5.0については内閣府が動画を出しています!
Society 5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)を指します。
Society 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、課題や困難を克服していく社会です。
ICT教育で次世代の人材を育成するためにGIGAスクール構想が推進されたということですね!
ネットや情報を活用しながら生活する時代はもう到来しているね!
金融教育が始まるのと同じように生きる力の1つとして推進されたということだね٩( ‘ω’ )و
GIGAスクール構想による実際の効果
1 タブレット端末によって生徒児童ごとに最適化された学びを提供
GIGAスクール構想によってタブレット端末が1人1台支給されました。
子どもごとに教材を配信できるようになるため、学習状況やレベルに応じた教育を行うことができます。
また、端末を利用すれば、子どもの意見は手を挙げなくても端末から発信できる点もメリットです。
生徒や教員を含めたコミュニケーションが活発になり、教員は生徒の学習状況や反応などを知りやすくなりました。
2 全体での情報共有が瞬時に行える
学級だけでなく学年や全体の情報共有を瞬時に行うことができます。
例えば行事に関するアンケートを端末で行うと集計結果がすぐにわかります。手作業の集計よりも大幅に時間を短縮できます。
また、意見や考えも教師側に提出させればデータとして残すことも可能です。紙媒体だとかさばりますが、成績をつける際にも有効です。
3 教員の働き方改革
GIGAスクール構想によって恩恵を受けるのは、生徒児童だけではありません。
学級経営やテストの採点、授業の準備、事務作業など、教員は多忙な職業です。
GIGAスクール構想を通じて、出席や成績などの情報を教員同士で共有したり、各種事務作業を自動化したりすれば、教員の業務負担の軽減につながります。
授業準備に関しても、印刷する量が減ったり板書する量が減ったりと労力を別のところに使うこともできます。
職員会議内容も端末で共有するといつでも確認できます。
GIGAスクール構想で学校現場はどう変わった?
GIGAスクール構想推進は新型コロナウイルス拡大が後押しするように進められてきました。
学校現場はここ数年で大きく変化しています。
その主な変化はこちらです٩( ‘ω’ )و
- 授業では教科書と同じように1人1台タブレット端末を使用
- 教員側の指導体制の見直し・研修の増加
- 学習ツールや校務のクラウド化
- 安定した高速ネットワーク環境の整備
- 自宅待機者はリモートで授業に参加
- リモートによる集会の実施
- 学校内外での端末利用の対応
戦後から約70年間ほとんど変化しなかった日本の教室風景が初めて変化しました。
この変化にともなってタブレット端末のルールについての生徒指導案件も激増しています。
ネットや情報を適切に扱うことができるように力をつけさせる必要があります。
今回はタブレット端末の使用上のルールについても紹介します٩( ‘ω’ )و
タブレット端末の使用ルールの明確化
タブレット端末の使用ルールについては各学校の情報教育係が年度始めに生徒に説明するのが良いでしょう。
ルール違反が多数発覚した場合は、再度全体で指導するなど粘り強い指導が必要です。
ルールの説明については保護者にも周知しなければなりません。
確認したいルールはこちらです٩( ‘ω’ )و
- タブレットの配布目的(学習活動のために貸し出し)
- 授業中のルール(指示があった時のみ使用)
- 休み時間のルール(各学校で決定)
- 家庭でのルール(学習活動のために使用)
- 保管方法について(充電方法や移動の際の運ぶ方法)
- 健康面について(健康被害のリスクの説明)
- 個人情報や著作権など(情報教育)
- 不具合や故障(故意の故障の場合の負担額)
- 保護者への確認(共通理解をなるべくPTAでも行う)
学校全体でルール決めを明確にすることが大切なんですね!
担任の負担にならなければいいですが…
生徒指導案件が出てきたらその都度職員全体でルール確認をしよう!
いたちごっこのようなので根気強い指導が必要だね!
ギガスクールに関するオススメ書籍
ここではギガスクール構想について理解を深めることのできる書籍を紹介します!
研修でも使えること間違いなしです٩( ‘ω’ )و
今後の見通し
今後はタブレット端末の活用が進み、子どもたち一人一人の学びのニーズに合わせた指導が可能になります。
私たち教員もICTの環境を最大限に生かした授業を展開する必要があります。
忘れてはいけないのは、ICTは学びのための1つの手段であるということです。
目的ではなく手段の1つとして活用していくことを忘れないようにしましょう٩( ‘ω’ )و
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