【教員の人事異動】希望の勤務地に異動する方法

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後輩教員

年数的に今年で異動対象?!
希望の場所へ異動できるのでしょうか…?

まめみ先生

よし!教員の人事の仕組みと異動前にすべきことについてわかりやすく解説していくよ٩( ‘ω’ )و

公立学校の教員には年度ごとに人事異動があります。

自治体によって多少の違いはありますが基本的に4年〜7年で異動していきます。

「優秀な教員は長く在籍する」なんていう話もありますが、それは事実ではありません!

たしかに優秀な教員は研究校などに異動になる可能性は高いですが、長期在籍に関係あるとされていません。

人事異動はどのように決まるのか?希望通りにいくのか?

今回は現役中学校教員まめみ(https://twitter.com/syouenezinnsei)が詳しく解説していきます٩( ‘ω’ )و

この記事を読んで欲しい人
  • 教員の人事スケジュールが知りたい人
  • 教員の人事の仕組みに興味のある人
  • 希望の勤務地に異動したい人
  • 異動前の準備を知りたい人
この記事でわかること
  • 教員の人事スケジュール
  • 教員の人事の仕組み
  • 異動希望理由の書き方
  • 転出前と転出後のチェックリスト
目次

人事異動の仕組み

教職員の人事権は都道府県教育委員会と政令指定都市教育委員会が持つものとされています。

人事異動については、人事を組織破壊や不当労働行為に悪用することはあってはならないとされています。

人事異動の主な目的と異動方針
  • 教育の充実・発展・振興のために行う。
  • 学校運営上の必要、教職員の健康状態、家庭状況に配慮して行う。
  • 組合の加入の有無で差別があってはならない。
  • 具申→内申→任命の順で行う。
  • 年齢構成・男女構成・教科構成を考え教職員の意向を踏まえて決定する。
  • 本人の希望を尊重して行う。
  • 県教委、地区教委、学校長のそれぞれの権限の範囲内で誠意を持って行う。

基本的な考え方として人事異動は教育のさらなる充実と発展のために行われるとされています。

環境を刷新するためにそれぞれの学校で得た知識やノウハウを生かしていくということですね!

しかし本人の希望が必ず通るというわけではありません(^_^;)

全ての希望を取り入れると学校ごとに年齢や男女構成、教科構成が偏ってしまうからです。

ではどのような手順で人事が決定していくのか解説していきます!

人事異動の流れ

人事異動の流れを時系列で解説します!

まずは学校長への個票提出から始まります。

個票を学校長に直接提出します。提出する時に本人の意向の確認をされます。伝えるべきことはここで全て伝えましょう。

個票提出(11月下旬〜12月)

・免許状や資格を記入

・担当教科と担当可能教科(免許外で指導できるもの)を記入

・在職校と年数を記入

・経験地区を記入

・現在在職している学校の勤続年数を記入

・生活根拠地記入

・現住所、通勤状況などを記入

・家庭状況を記入(家族の年齢や職業、健康状態など)

・転任、留任、退職、希望先を記入

・希望理由と本人の健康状態を記入

個票提出が終わると次は内々示です。

異動個票提出後から内々示まで(〜3月中旬)

この期間は、学校長が地区教委や県教委に本人の希望を伝える期間です。

内々示の直前まで学校長も人事に関する全ての情報は知らされないことになっています。

内々示までは学校長は人事について情報を一切漏らしてはいけないことにもなっているので、職員は待機の時間になります。

内々示までもどかしい時間が続きますが、目の前にある仕事を1つ1つ取り組んでおきましょう。

また、校務分掌の引き継ぎ準備やデータや棚の整理整頓を進めておくといいですね!

さて、いよいよ内々示と内示についてです٩( ‘ω’ )و

内々示・内示・発表(3月中旬〜3月下旬)

・内々示(地区について):3月の第2週あたり

・内示(学校名について):3月の第3週あたり

・発表(校内発表):3月の第4週あたり

ここで確認したいのが、内々示で言われた地区は変更になる可能性もあるということです!

内々示を受けて強く変更を希望する職員がいた場合に別の職員にも影響があるからです。

なので内示を受けるまでは確定ではないということを覚えておきましょう。

異動希望理由の書き方

後輩教員

人事異動スケジュールはわかりました!
異動希望をしっかり書けば希望に近づけるということですね!?

まめみ先生

ちょっと待った!確かに理由も大切だけど、それ以外にも要素があるんだよね…確認していこう٩( ‘ω’ )و

希望理由の書き方のポイントはこちら

  • 自分の希望や事情ははっきり伝えること。
  • 家庭状況(看病、介護、育児)が理由の場合は詳細に書くこと。
  • 内容に説得力を持たせること。

1番大事なのは、希望や事情はっきり伝えることです!

特に若手教員は学校長に意見を言いにくい立場かもしれませんがこの時は意思を強く持ちましょう。

個票を提出した時にその場で学校長に書き換えを要求された、なんて違反ケースもあります。

そんな時は必ず先輩教員や組合の人に相談しましょう!

異動理由がしっかり書けたからといって希望通りにはならない可能性があります。

特に、新規採用者と再配人事(2校目)については希望は聞かれますが希望通りいくとは限らないとされています。

そのことについては、個票提出の時にも学校長から話をされるケースが多いです。

特別の事情がある時には個票提出の時に学校長に申し出るようにしましょう!

異動前に忘れずにしておくこと

後輩教員

気づけばもう3月…!
異動前には何をしておけばいいんだろう。

まめみ先生

毎日忙しくて時間もあっという間に過ぎるよね(^_^;)
これだけしておけば大丈夫!ポイントをまとめたよ!

異動対象者は3月に入ると異動準備を進めなければなりません。

引越しの準備も始まるので事務的な作業はできるだけ早めに取りかかりましょう!

異動時期に忘れずにしておくこと
  • 公簿等の記入・押印と確認(3月末の勤務処理は早めに!)
  • 給与振込口座の確認(異動先の金融機関確認!)
  • 金融機関預貯金口座について(振込口座の名義変更などは4月以降に!)
  • 住民票異動届(引越し先の住所が決定したらすぐに!)
  • 現在「住宅手当」を受給している人(4月の家賃領収書をもらう!)
  • 現在「児童手当」を受給している人(世帯全員の住民票もらう!)
  • 転出先で「単身赴任手当」申請予定の人(申請書類準備!)
  • 今年度退職される人(3ヶ月程度は口座変更しない!)
  • 現在「住宅借入金等特別控除」を受けている人(税務署での手続き!)

3月は何かと忙しい時期なのでチェックリストを作って計画的に準備を進めていくのがいいですね!

特に引越し先ではできない手続きもあるので、異動先が決まったらすぐに動き出しましょう!

異動前後のチェックリスト

異動前後に慌てることがないようチェックリストを作りました。

ぜひ活用してください٩( ‘ω’ )و

転出前のチェックリスト
  • 転出先へ連絡ー住宅・到着日・荷入れ日の連絡
  • 出勤簿・勤務処理簿処理ー3月31日分までの処理
  • 異動関係書類受領ー事務室から送る場合もある
  • 各種精算手続きー未払いがないか確認
  • 校務分掌の引き継ぎー後任の先生と連絡が取れるようにする
  • 親和会への連絡ー荷出し日と出発日を連絡
  • 物品の返却・整理・廃棄ー学校の物品は返却
  • 教室・机・ロッカー等の鍵の返却
  • 教室・机上整理
  • 運送・引越し業者の手配ー混み合うので早めに連絡
  • 市役所関係手続きー転出関係の手続き
  • 家賃精算と退去月の家賃領収書受領ー民間賃貸住宅の場合
  • 各種契約の住所変更手続きー保険やクレジットカード、金融機関など
転出後のチェックリスト
  • 転入手続き・世帯全員の住民票謄本の取得ー引越し後14日以内に行う
  • 新住居の賃貸契約ー家賃領収書を保管
  • 電力ー電力会社に連絡
  • ガスーガス会社に入居の連絡
  • 水道ー水道課に早めに連絡
  • 運転免許証の住所変更ー住民票を持参し警察署で変更
  • 児童生徒の転入届ー転入先の学校へ提出

3月は市町村役場や引越し業者は混み合うので、異動先が決定したらすぐに行動することをおすすめします。

まとめ

人事異動についてはスケジュールを意識して早めに行動することが大事です。

計画的に行動することが4月からの新天地での好スタートにつながります٩( ‘ω’ )و

今回の記事を参考にして希望の人事異動になるよう動いてみてください!

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この記事を書いた人

元離島中学校教員
担任6年(2.1.2.3.2.3)
データ共有による若手教員支援ブログ運営
公務員の投資や副業などワークライフバランスを向上させる情報発信中

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