【ChatGPT×教員】通知表所見や学級通信もすぐ書き終わる?!

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後輩教員

世の中はAIの活用が推進されているけど、学校の中はタブレットが導入されただけ。教員もAIの力を借りることはできないのでしょうか?

まめみ先生

結論から言うとできます!今回は最近話題になっているChatGPTを活用して定時退勤を目指しましょう٩( ‘ω’ )و

公教育の成立から変わることのなかった教室の風景も、タブレット導入と同時に変化をし始めました。

しかし、教員の働き方改革は進まぬまま……(^_^;)

そこで今回は、現役中学校教員まめみ(https://twitter.com/syouenezinnsei)が実践例を交えてChatGPTを活用して定時退勤を達成する方法を解説していきます!

この記事を読んで欲しい人
  • AIを活用した働き方改革に興味のある人
  • ChatGPTに興味のある人
  • 定時退勤をしたい先生方!
この記事でわかること
  • ChatGPTの概要と最新情報
  • ChatGPTのメリット・デメリット
  • ChatGPTを学校現場で活用する方法
  • ChatGPTが教育に与える影響
目次

ChatGPTの概要と最新情報

ChatGPTの歴史は、GPTシリーズ全体の進化と密接に関連しています。

まず、主要な出来事をいくつか挙げてみます٩( ‘ω’ )و

  1. GPT-2の発表(2019年2月): OpenAIは初めてGPT-2(Generative Pre-trained Transformer 2)を発表しました。GPT-2は、大量のテキストデータを学習して生成された文章を生成することができるモデルで、その表現力と能力から、初期の段階で一般公開を避けることが検討されました。
  2. GPT-3の発表(2020年6月): OpenAIはGPT-3を発表しました。これは、以前のGPTモデルよりもはるかに大規模なモデルであり、1兆以上のパラメータを持っています。GPT-3は、驚くほど多様なタスクに対して高度な性能を発揮し、多くの人々に注目を浴びました。
  3. ChatGPTの登場(2020年後半): GPT-3のリリースに伴い、多くの開発者やエンジニアがその能力を活用して対話型AIアプリケーションを開発し始めました。これにより、ChatGPTのような対話型AIが注目を集めました。
  4. Fine-tuningの実験(2021年): OpenAIは、一般のユーザーによるFine-tuningを通じて、GPT-3モデルを特定のタスクやドメインに適応する実験を行いました。これにより、ユーザーコミュニティは、モデルの振る舞いをカスタマイズし、制御する方法について学びました。
  5. 続く研究と改良(2021年以降): GPT-3のリリース後、OpenAIは継続的に研究と改良を行い、モデルの性能や問題に対処しました。エンジニアリングの進歩、データセットの改善、倫理的なガイドラインの導入などが進められています。
後輩教員

ChatGPTは最近できたものだと思っていましたが、数年前から改良が続けられていたんですね!

まめみ先生

そうですね!「対話型AI」というのが大きな特徴だね٩( ‘ω’ )و
今も改良が続いていて今後はさらに社会に浸透することが予想されます!

最近のニュースを見ると、ChatGPTを活用して文章から曲を作ったり、有能な記者を作ったりという取り組みも行われている一方で、著作権の問題や大学側が出願書類にChatGPTの利用をしないように呼びかけるなど新たな課題も多発しているのが現状です。

ChatGPTの浸透と同時に新たなルールを作ることが求められているといえるでしょう。

ChatGPT公式サイトURL:https://openai.com/blog/chatgpt/

ChatGPTのメリット

ChatGPTを活用することで得られるメリットはこちらです!

  1. 自然な対話: ChatGPTは人間のような自然な対話を行うことができます。ユーザーとのコミュニケーションが円滑で、人間らしい体験を提供できます。
  2. 多様な用途: ChatGPTはさまざまな用途に適用可能です。カスタマーサポート、情報提供、クリエイティブなテキスト生成、質問応答など、幅広いタスクに活用できます。
  3. 時間と労力の節約: ChatGPTを利用することで、自動化された対話システムを導入することができます。これにより、人手や時間を節約し、効率的な対応が可能です。
  4. 24/7可用性: ChatGPTはオンラインで24時間365日利用できるため、ユーザーがいつでも情報やサポートを得ることができます。
  5. 複雑な文章生成: ChatGPTは豊富なテキストデータから学習しているため、複雑な文章や専門的なコンテンツの生成が可能です。専門知識を必要とする領域でも活用できます。
  6. 素早い応答: ChatGPTはリアルタイムで応答するため、ユーザーの質問や要求に迅速に対応できます。
  7. スケーラビリティ: ChatGPTモデルは大規模なデータセットを元に訓練されており、多くのユーザーに同時に対応するスケーラビリティがあります。
  8. クリエイティブなサポート: ChatGPTはアイデアの発想やクリエイティブなプロセスをサポートするのに役立ちます。ライティングのインスピレーションやアイデアの提供
まめみ先生

これらのメリットにより、ChatGPTは多くの業界や用途で価値を提供しています。ただし、デメリットや潜在的な制約も考慮することが重要です!

ChatGPTのデメリット

ChatGPTを活用するにあたって、デメリットもしっかり理解しておく必要があります!

  1. 誤った情報の提供: ChatGPTは訓練データに基づいて応答を生成するため、時折誤った情報や不正確な回答を生成することがあります。そのため、提供された情報の正確性を確認する必要があります。
  2. 倫理的な問題: ChatGPTが生成する内容には、差別的な表現や偏見、攻撃的な言葉が含まれることがあるため、適切な監視やフィルタリングが必要です。特に、ユーザーからの不適切な要求に適切に対応するためのガイドラインが必要です。
  3. 文脈の不理解: ChatGPTは文脈を理解する際に制約があり、長い対話や複雑な文脈を適切に理解することが難しい場合があります。その結果、不適切な回答や混乱を招くことがあります。
  4. クリエイティブな判断力の不足: ChatGPTはテキストデータに基づいて学習しているため、独自のクリエイティブな判断力や感情理解は限られています。クリエイティブなコンテンツや複雑な問題に対する深い理解が難しい場合があります。
  5. 人間らしい対話の欠如: ChatGPTは自然な対話を模倣する能力を持っていますが、完全に人間のようなコミュニケーションを行うことは難しいことがあります。感情や共感の表現に限界があります。
  6. データのプライバシー: ChatGPTは大量のテキストデータから学習するため、個人情報やプライバシーに関連するデータがモデルに含まれる可能性があります。適切なデータ保護が求められます。
  7. 過度な依存: ChatGPTに過度に依存すると、人間同士のコミュニケーションや問題解決能力が低下する可能性があります。AIとのバランスを保つことが重要です。
まめみ先生

これらのメリットとデメリットを考慮して、ChatGPTを適切に活用するためのガイドラインや制約が必要だと思います。

ChatGPTを学校現場で活用する方法

ChatGPTは上手に活用すると、教員の働き方改革を推進する力になると思います!

学校現場は変化を好まない傾向にありますが、任せられるところはAIに任せて生徒と接する時間を大切できるように今回はご紹介します٩( ‘ω’ )و

もちろん、全ての業務を自分の手で行いたい人はそれで良いと思います。これからの参考にしてください!

通知表所見のコメント生成

ChatGPTを使用して通知表を作成するには、以下の手順を考慮することができます。ただし、通知表は正確性と公正性が重要な文書であるため、生成された内容を検証し、適切な修正を行うことが不可欠です。

  1. データ入力: 学生の評価データや成績、コメントなどを入力します。これには学生の名前、科目、評価基準、コメントなどが含まれます。
  2. テンプレート作成: 通知表のテンプレートを事前に作成するか、または既存の通知表をベースにしてカスタマイズします。このテンプレートには、成績の表示形式、評価カテゴリ、コメントのセクションなどが含まれます。
  3. 生成: ChatGPTにテンプレートとデータを提供し、通知表の内容を生成するよう指示します。例えば、「学生の名前」や「科目」などの変数を指定して、具体的な通知表を生成するように要求します。
  4. コメント生成: ChatGPTに評価コメントを生成するよう指示する際には、ポジティブな側面や改善が必要な点について提案を求めることができます。ただし、生成されたコメントを検証し、教師のプロフェッショナルな判断で修正やカスタマイズを行うことが重要です。
  5. 修正と確認: ChatGPTが生成した通知表の内容を検証し、必要に応じて修正や調整を行います。特に、正確性や公正性を確保するために、生成された内容を注意深くチェックする必要があります。
  6. 教師の専門的な判断: 最終的な通知表は、教師の専門的な判断に基づいて作成・修正されるべきです。ChatGPTは補助ツールとして活用する一方で、最終的な評価とコメントは教師が行うべきです。
まめみ先生

最終的な通知表所見は、教師の専門的な判断に基づいて作成・修正することを前提にコメントの生成をすることは効率化つながると思います。

学級通信の文章作成

こちらも通知表の所見と同様に、最終的な学級通信は、ChatGPTの生成結果を基にしたものである一方、教師の専門的な洞察や判断が反映されるべきものです。

学級通信ではこのような方法で活用できます٩( ‘ω’ )و

  1. 目的と概要: ChatGPTに学級通信の目的や概要を指示します。学級内で行われた出来事や取り組み、進行中のプロジェクトなどを簡潔に説明します。
  2. 生徒の進捗報告: ChatGPTに各生徒の進捗状況や成績を尋ねます。生徒ごとに学業、態度、努力などを挙げ、ポジティブな側面や改善が必要な点についてコメントを生成させます。
  3. 特筆すべき出来事: 過去の期間内で特筆すべき出来事や活動を挙げ、その詳細をChatGPTに問いかけます。学習内容、クラス内のイベント、生徒の業績などについて述べることができます。
  4. 将来の予定とイベント: 授業や学校の予定、将来のイベントについてChatGPTにアドバイスを求めます。近日開催される行事やプロジェクトについて詳細を追加できます。
  5. 保護者への呼びかけ: 保護者に対して、学習や行動のサポートをお願いするメッセージをChatGPTに作成させます。保護者との協力を促す文言を含めることができます。
  6. 締めくくり: 学級通信の締めくくりとして、感謝の意を表し、保護者への連絡手段を提供する文言を生成させます。
  7. 修正と検証: ChatGPTが生成した学級通信の内容を検証し、適切な修正を行います。文章の整合性や正確性を確認し、教師の専門的な判断で最終的な文書を完成させます
まめみ先生

最終的な学級通信は、ChatGPTの生成結果を基にしたものである一方、教師の専門的な洞察や判断が反映されるべきものなので注意しましょう!

学校行事での挨拶文を書く

学校行事では毎回挨拶がありますね!

子どもたちに挨拶文を考えさせて添削していくのも儀式的行事を学ぶ1つの機会だと思います。

なのでここでは、教員側の新任式や離任式、辞任式を想定して活用方法を紹介します٩( ‘ω’ )و

もちろん、生成された内容は検証し、適宜修正して使用していきましょう!

  1. 行事の種類と日付: ChatGPTに行事の種類(例: 開校記念日、文化祭、卒業式など)と日付を伝えます。
  2. 挨拶と歓迎: 行事に参加する皆さんへの挨拶と歓迎の言葉をChatGPTに求めます。短い歓迎のメッセージを生成させることができます。
  3. 行事の意義: ChatGPTに行事の背景や意義を説明するよう指示します。なぜこの行事が重要なのか、どのような価値や目的があるのかを伝えます。
  4. プログラムの紹介: 行事のプログラムや予定についてChatGPTに詳細を尋ねます。オープニングセレモニーやスケジュールのハイライトを紹介することができます。
  5. 参加者への感謝: 行事に参加している生徒、教職員、保護者、来賓などへの感謝の意をChatGPTに表現させます。
  6. 楽しみと期待: ChatGPTに、参加者に対して楽しみや期待感を伝える文言を生成させます。楽しい時間を過ごすことや充実した行事になることを伝えます。
  7. 結びの言葉: 行事の挨拶文を締めくくる言葉をChatGPTに求めます。良い行事を迎えるための願いや、再度の感謝を伝えることができます。
  8. 修正と確認: ChatGPTが生成した挨拶文の内容を検証し、適切な修正を行います。文章の流れや感情表現が適切であることを確認し、最終的な文書を完成させます。
まめみ先生

生成された挨拶文は、行事の重要性や特徴を適切に伝える一方で、学校の価値観や雰囲気を反映するものにしましょう!

教材研究の支援

ChatGPTを使用して、教材の開発やカスタマイズを支援することができます。

教材のアイデア提案やクリエイティブなアプローチの提供によって、教員の負担を軽減し、教育の質を向上させることができます。

ここでは、ChatGPTを使用して授業づくりを行うための手順を示します٩( ‘ω’ )و

ただし、教育の専門知識や教育プロセスに基づいた判断が重要ですので、教育の専門家のアドバイスを取り入れることが必要です。

  1. 学習目標の設定: ChatGPTに授業の学習目標を伝えます。生徒が何を学び、どのようなスキルを身につけるべきかを指定します。
  2. 教材の選定: ChatGPTに、学習目標に合致する教材や資料の提案を尋ねます。テキスト、動画、オンラインリソースなど、教材の種類や選定基準についてアドバイスを生成させることができます。
  3. 教材の構成: 授業の進行や教材の構成についてChatGPTに尋ねます。導入部、本編、まとめの構造や、アクティビティの配置などに関するアドバイスを生成させることができます。
  4. アクティビティの提案: ChatGPTに授業内でのアクティビティや演習問題の提案を求めます。個別・グループワーク、ディスカッション、実験などの方法を生成させることができます。
  5. 評価方法: 生徒の理解度や進捗を評価する方法についてChatGPTに尋ねます。クイズ、テスト、プロジェクト、ポートフォリオなどの評価手法を提案させることができます。
  6. 多様性と包括性: ChatGPTに、異なる学習スタイルやニーズを考慮した教材やアクティビティの提案を尋ねます。包括的な教育へのアプローチや多様な生徒の参加を促す方法を生成させることができます。
  7. 対話とフィードバック: ChatGPTに、生徒との対話やフィードバックの方法を尋ねます。生徒とのコミュニケーション、質問の振り方、フィードバックの提供などについてアドバイスを生成させることができます。
  8. 修正と確認: ChatGPTが生成した授業づくりの内容を検証し、適切な修正を行います。生成されたアイデアを教育の専門家や同僚と共有し、最終的な授業計画を完成させます。
まめみ先生

ChatGPTを活用して授業づくりを行う際には、教育の専門家の視点と経験を取り入れつつ、新たなアイデアやアプローチを導入することが大切だと思います!

トレス管理と健康支援

ChatGPTを通じて、教員のストレス管理や健康促進に関するアドバイスやリソースを提供することができます。

メンタルヘルスのサポートやリラクゼーションの方法に関する情報を提供することで、教員の健康をサポートします。

ChatGPTを教育関連の質問への応答やサポートとして活用することで、教員の疑問や問題解決を支援することができるからです!

これにより、教員が素早く適切な情報を得て効果的な決定を下すことができるようになります٩( ‘ω’ )و

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ChatGPTが教育に与える影響

後輩教員

ChatGPTは上手に活用すれば本当に便利なツールになりますね!
これはどんどん使っていきたい!

まめみ先生

依存しなければ多くの可能性を秘めているツールだと思います!でも、教育業界で考えると現状は良いことばかりとはいえないかな……

後輩教員

確かに教員側ではなく生徒側で考えると、負の影響はありそうな…

まめみ先生

そうですね。最後にChatGPTが浸透することで教育業界に与える影響について解説していきます٩( ‘ω’ )و

ChatGPTの導入には様々な利点がありますが、教育においても潜在的な悪影響が考えられます。

ここでは、ChatGPTが教育に与えるかもしれない悪影響の一部を挙げてみましょう。ただし、これらの悪影響が必ずしも現れるわけではなく、適切な対策や管理が行われれば最小限に抑えることが可能です。

  1. 依存の増加: 生徒や教師がChatGPTに過度に依存し、自己学習や独自の問題解決能力が低下する可能性があります。現実世界での課題に対する自己の思考や対応力が減少する恐れがあります。
  2. 情報の正確性: ChatGPTはインターネット上の情報を元に応答するため、正確性の低い情報や偏った情報を提供する可能性があります。学生が誤った情報を受け入れるリスクが考えられます。
  3. 教育者の役割の変化: 教師の負担が軽減される一方で、教育者の役割が曖昧になる可能性があります。生徒との人間的な関係や指導の側面が疎かになる恐れがあります。
  4. 創造性の低下: ChatGPTに依存することで、生徒や教師の創造性や独自のアイデアの発展が阻害される可能性があります。新たな教材やアクティビティの開発が減少するかもしれません。
  5. コミュニケーションの減少: 生徒同士や教師と生徒とのコミュニケーションが減少する可能性があります。ChatGPTを通じての情報提供が増えるため、対面でのコミュニケーション機会が減るかもしれません。
  6. 倫理的な懸念: ChatGPTが生成する内容には倫理的な側面があります。特に教育分野での活用において、適切な情報提供や言葉遣いに気を付ける必要があります。
まめみ先生

これらの悪影響を軽減するためには、ChatGPTの導入に際して教育者が注意深く対応し、適切なガイドラインや管理策を設けることが重要です。技術を教育の質の向上に活かす一方で、その潜在的な悪影響にも警戒する必要があります。

まとめ

教員の負担軽減のために今回はAIの1つであるChatGPTの活用方法について紹介しました。

最も大事なのは、補助的な役割として活用していくことだと思います。

教育の専門家としての知識・技能を基にして業務を遂行することを前提に、上手に活用していくことを期待しています。

教員の働きやすい環境を目指して。

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この記事を書いた人

元離島中学校教員
担任6年(2.1.2.3.2.3)
データ共有による若手教員支援ブログ運営
公務員の投資や副業などワークライフバランスを向上させる情報発信中

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